なぜ予防が大切なのか
近年の獣医療は、人医療と同様に病気を治す治療医療の発展はもちろんですが、病気を未然に防ぐ予防医療も進んでまいりました。犬や猫は1年で人の4~5年に相当する年を重ねるといわれます。また人と違い、自分で調子の悪さを自覚しても言葉で伝えることが出来ません。
そのような犬猫たちの小さな体の異変に気付いてあげるには、定期的な健康診断が一番なのです。特にシニア年齢とされる7歳を超えたら年に1~2回の健康診断を検討してあげてください。
またシニア年齢では、近年歯周病などのお口のトラブルが増えています。症状が悪化すると、歯ぐきが腫れたり歯が抜けたりしてしまい、ご飯が食べられないほどの痛みを引き起こすこともあります。治療では歯に付着した歯石を丁寧に取り除いたり、抜歯などをして口の中の衛生環境を良くしていきます。
他にも避妊・去勢手術により、子宮と卵巣、睾丸の摘出で将来予防できる病気もあります。当院では動物たちの年齢に合わせた予防治療のご案内が可能ですので、ぜひ飼い主様に予防の意識を高く持っていただき、ワンちゃんやネコちゃんの健康を一緒に守っていきましょう。